7月18日に発売予定です。商事法務のページはこちら。
先ほど、ひと足早く書籍が届き、パラパラと眺めましたが、プラットフォーム規制の現状を概観するのに適した、よくまとまった章がいくつもあります。
自己優遇の経済分析
自分たちが執筆したのは最終章:善如・佐藤・橘高「プラットフォームによる自己優遇の経済分析」。
この章を執筆した時期より後に出た論文がいくつかあるので紹介。
Self-Preferencing at Amazon AEA Papers and Proceedings。ブラウザ拡張を使って被験者の検索結果などのログが完全に残るようにして、アマゾンでのキーワード検索ごとの検索結果、表示順位を調べたもの。タイトルでググればワーキングペーパー版が見れる。
個人的には、The Markupの記事でやられていた分析を、よりアカデミックにやったもののように感じる。
Amazon Entry on Amazon Marketplace ワーキングペーパー。アマゾンから提供されたドイツのmarketplaceのデータを使って、1st party entryが3rd party sellerなどに与えた影響を分析したもの。
データ提供者が利害関係者ど真ん中なので、結論を鵜呑みにするかどうかは個人的には難しいところだけれど、貴重なデータを用いた研究。