独占規制の小ネタ

Monopoly regulation in the presence of consumer demand-reductionは、博士課程2年目の時に独占規制の勉強をしたついでに書いたものが、ノート誌に掲載されたもの。

 

着想に至った経緯

規制政策の研究をしたいと思っていたので、Myerson流の独占規制をベースにした独占規制の論文を多数読んで知り合いにプレゼンする勉強会をしていた。輪読の担当者がずっと自分という勉強会。

 

ある程度文献とテクニックに馴染んだところで、指導教員の書いた記事を読んで、規制価格を設定する時に消費者の需要削減投資を入れたら、確かに何か新しいことを考えないといけなそうだと思い、モデル化して解いてみた。

 

執筆プロセス

解いてみたら、ほどほどに面白い結果が出た。勉強会で、どのあたりの視点が理論的興味を刺激するのかなんとなく掴んでいたので、その方向で結果を強調し、せっかくなので同じ勉強会で結果を報告してみる。感触も悪くなかったので、サクッと論文を執筆し、投稿。1ヶ月で改訂要求がかかり、1週間少しで改訂し再投稿。その後1日足らずで採択。勉強会含め、半年弱で勉強から採択まで辿り着いたという点では、日本の大学院生にとってはある意味コストパフォーマンス最高の論文だったかもしれない。